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- 【フェア】歌人・寺井奈緒美とめぐる現代短歌フェア 「凹のような凸の見つけ方」
ちょうちょうが菜の花畑飛ぶように煎餅試食する家族たち
ここからは君だけがいけマドレーヌから剝がれ落ちる脱酸素剤
独り身になった手袋ひんやりと寂しい道を抱きしめている
寺井奈緒美(歌集『アーのようなカー』より)
7〜8年前のある日、笹井宏之さんの歌集を手に取ったことをきっかけに短歌をつくるようになったという寺井奈緒美さん。今年4月に刊行された歌集『アーのようなカー』には、「短歌という眼鏡を掛けてよく見てみれば、あっちにもこっちにも、勿論あの頃の街にも、美しいものはごろごろ落ちていた」という本人の言葉の通り、短歌をとおして発見したキラキラとした日常の1コマが描かれます。
おせんべいを味見している家族は蝶々に、ゴミとなる乾燥剤がかっこいい誰かに、落とし物の手袋が道を抱いている、というように。想像するとなんだか微笑ましくて、やさしい気持ちになります。
SPBSでは、「凹のような凸の見つけ方」と題して、寺井さんの世界を体験する短歌フェアを開催します。今回のフェアにあわせて特別に制作していただいた無料冊子と、寺井さん特製の土人形たちも展示販売します。
生活の一部として見過ごしてしまいがちな、ごく普通の風景を再発見し、ぐっと愛おしく感じさせてくれる寺井さんの短歌の世界を覗いてみませんか?
『アーのようなカー』新鋭短歌シリーズ46(書肆侃侃房)
寺井奈緒美さんが作った土人形
歌人・寺井奈緒美とめぐる現代短歌フェア
「凹のような凸の見つけ方」
■ 日時:2019年10月19日(土)~11月10日(日)
■ 場所:SPBS本店特設スペース(東京都渋谷区神山町17-3 テラス神山 1F)[MAP]
■ 商品:
・『アーのようなカー』新鋭短歌シリーズ46(書肆侃侃房)
・寺井奈緒美さんが作った土人形
・新鋭短歌シリーズ全巻
■ 著者プロフィール: 寺井奈緒美(てらい・なおみ)さん
ホノルル生まれ、愛知育ち、東京在住。