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- 【トークイベント】水上文×宮崎智之「文芸批評とエッセイ━━その私性をめぐって」 『クィアのカナダ旅行記』刊行記念 @ SPBS本店

クィア・フェミニズム批評の視点から、文芸批評やエッセイ、コラムの執筆など幅広く活躍されている文筆家・批評家の水上文さんによる初の単著『クィアのカナダ旅行記』(柏書房)が、2025年5月22日に刊行されました。
「LGBTQ先進国」とも言われる一方で、先住民や有色人種に対する差別の問題を抱え、またパレスチナ解放をめぐって揺れ動いている国・カナダ。本書では、そうした社会的な課題を抱えるカナダを、ひとりのクィアとして赴いた、二度の滞在経験が綴られています。
水上さんはこの本について、「旅行記であると同時に、ひとりのクィアとして、自分が生きている/経験している世界を届けるために書いた本」と語ります。
近年、「クィア」という言葉を目にする機会は増えてきましたが、多くの場合それは理論的に語られたり、ある属性をもつ人々の集合を指す言葉として用いられたりすることが少なくありません。本来、多様であるはずのクィアである人たちの個人的な語りに触れる機会は、まだまだ限られているのが現状です。
本書には、今の日本を生きるクィアとしての水上さんのまなざしや問い、ことばが静かに、そして力強く刻まれています。
そこでSPBS本店では、本書の刊行を記念したトークイベントを開催します。
ゲストにお迎えするのは、『平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版』(筑摩書房)などの著書で知られる文芸評論家・エッセイストの宮崎智之さんです。
文芸批評やエッセイを通して、社会や他者、そして自身について深く言葉を重ねてきたお二人に、紀行文を含むエッセイで語られる「私」についての問題、またそれに文芸批評はどう対峙していくのかについてお話しいただきます。
トーク終了後には、サイン会も予定しています。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
▷ 開催概要
■ 日時:2025年6月19日(木)19:00-20:30
■ 会場:SPBS本店(東京都渋谷区神山町17-3テラス神山1F [MAP])/オンライン
■ 参加費:
① 会場参加(先着35名) 2,200円(税込) *書籍は当日会場でご購入いただけます
② オンライン視聴 1,650円(税込)
③ オンライン視聴(書籍『友達じゃないかもしれない』付)2,920円(税込・送料込)
■ お申し込み:
こちらのリンクからお申し込みいただけます(イベント管理サービス・Peatixのページに移動します)。
▷ 注意事項
・イベントの録画・録音は禁止となります。ご協力のほどよろしくお願いいたします。
・お客さまのご都合によるキャンセルは、原則お受けしておりません。
・チケットをご購入いただいたすべてのみなさまに後日アーカイブ動画をお送りします。イベント終了後1週間(土日祝除く)以内に視聴リンクをお送りし、視聴期限は1カ月となります。
・オンライン参加の方はZoom ウェビナーのURLからご視聴ください。
・書籍付チケットの書籍について、お申込み時期によってはイベント終了後の発送となる場合がございます。何卒ご了承ください。
▷ ゲスト
水上文(みずかみ・あや)
1992年生まれ。文筆家・批評家。書評・文芸批評等の執筆に加え、ジェンダー・セクシュアリティに関連したエッセイも執筆。「文藝」と丸善雄松堂「學鐙」で文芸季評、「朝日新聞」で「水上文の文化をクィアする」、「小説TRIPPER」で「客体から主体へ 変革の現代日本クィア文学」を連載中。また「SFマガジン」で「BL的想像力をめぐって」を瀬戸夏子と共同連載中。企画・編著に『われらはすでに共にある 反トランス差別ブックレット』(現代書館)。5月22日に初の単著『クィアのカナダ旅行記』(柏書房)を刊行。X(旧Twitter)| @mi_zu_a
宮崎智之(みやざき・ともゆき)
文芸評論家、エッセイスト。1982年、東京都出身。著書に『平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版』(ちくま文庫)、『モヤモヤの日々』(晶文社)など。共著に『つながる読書 10代に推したいこの一冊』(ちくまプリマー新書)など、日本文学の文庫解説を多数手掛ける。
X(旧Twitter)|@miyazakid
▷ 書籍について
『クィアのカナダ旅行記』
著者:水上文
発行:柏書房(2025年5月22日刊行)
定価:1,600円+税
ISBN 9784760156313/216頁
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