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【パフォーマンス】「Vexations〈ヴェクサシオン〉 in SPBS」 ──美術作家・小野田藍によるエリック・サティ楽曲の10時間演奏 @ SPBS本店

【パフォーマンス】「Vexations〈ヴェクサシオン〉 in SPBS」 ──美術作家・小野田藍によるエリック・サティ楽曲の10時間演奏 @ SPBS本店

 
武蔵野美術大学芸術文化学科研究室で助手として務める小野田藍さんは、作品制作のかたわら、エリック・サティの代表曲の一つ「Vexations〈ヴェクサシオン〉」を、⾷堂や海辺、公衆トイレなどさまざまな場所でピアノ演奏するパフォーマンスを⾏っています。
 
SPBS本店では9月10日、小野田さんをお招きし、レジ前の特設スペースにて開店から閉店までの10時間、「Vexations」の演奏をしていただきます。この一日限りのパフォーマンスに合わせ、小野田さんにはこの曲や演奏にまつわる本を選んでいただきました。特設スペース横にて販売します。
 
コピー&ペーストの機能で簡単にリピートできてしまう現代において、1 分ほどの曲を840回繰り返す「Vexations」を、何のために手動で演奏するのか? 休憩なし・10時間ぶっ通しで弾き続ける小野田さんをご覧に、ぜひお越しください。

 

パフォーマンス概要:⼩野⽥藍による「Vexations」のピアノ演奏

曲⽬:Vexations(作曲:Erik Satie、1895年頃)
演奏:⼩野⽥ 藍(Rhodes Piano)
時間:11時~21時(開店時間中継続・途中休憩無し)
 

「Vexations」と、それを演奏することの意味:

「Vexations」はエリック・サティ(Erik Satie:1866-1925)作曲のピアノ曲です。この曲は 1 分程度の曲を840回繰り返す曲で、全て弾き終えるには20時間程度を要します。ちなみに、vexationという語には「嫌がらせ」「不快」「癪の種」などの意味があります。
この曲はこれまでにジョン・ケージや武満徹をはじめ、たくさんの音楽家によって演奏されてきました。
「Vexations」に⾒られる「繰り返し」という特徴は、現代音楽のみならずデザインプロダクトのパターンや現代美術作品の中にも見られます。生きている中で何かを「繰り返すこと」は退屈で凡庸である反面、心躍るような創造の源となるものではないでしょうか。
そんなことを日々考えながら、ここ数年は色んなところでVexationsを弾いています。
⼩野⽥藍

 

(C)Taro Karibe
 

(C)Taro Karibe
 

左:(C)Jini Takeyama / 右:(C)Yasue Habara

 

【パフォーマンス】「Vexations〈ヴェクサシオン〉 in SPBS」
――美術作家・小野田藍さんによるエリック・サティ楽曲の10時間演奏@SPBS本店

■ 日時:2023年9月10日(日)11時~21時
■ 場所:SPBS本店特設スペース(東京都渋谷区神山町17-3テラス神山1F)[MAP]
■ ⼩野⽥ 藍:
1988年群⾺県⽣まれ。2014年武蔵野美術⼤学芸術⽂化学科卒業。2022年東京藝術⼤学⼤学院先端芸術表現専攻修⼠課程修了。2014年-2020年株式会社⽇本郵便勤務。主な展覧会に「越後妻有アートトリエンナーレ 2015 限界芸術百選」(新潟)、「BankART Under 35 2022」(神奈川)。2022年より武蔵野美術⼤学芸術⽂化学科研究室助⼿。
 

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