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【SPBS THE SCHOOL】「やさしいはつくれる?」スピンオフ企画 |私たちには“リベラル国語”が必要だ 〜言葉の成り立ちから学ぶ社会や政治のこと~

【SPBS THE SCHOOL】「やさしいはつくれる?」スピンオフ企画 |私たちには“リベラル国語”が必要だ 〜言葉の成り立ちから学ぶ社会や政治のこと~

 
“やさしい”とは何か──そんな壮大なテーマのもと、自分を見つめ、他者との接点を探り、広く社会につなげていくための対話を続けてきたSPBS THE SCHOOL連続講座「やさしいはつくれる?~自分を知り、善き他者となるための対話型ワークショップ~」。
 
連続講座では清田さんによる、人間には誰しも感情や欲求、価値観がベースとなる「being(個人的なこと)」と、能力や実績、肩書きなど行為に起因する「doing(社会的なこと)」の2つの側面があるという考え方に始まり、それぞれのゲスト講師の専門知識を頼りに、「やさしさ」についてさまざまな角度から探求しました。また、参加者同士の対話を通して、他者の声に耳を傾け、自らの考えを深めてきました。
 
SPBS THE SCHOOLでは、4月に終了した連続講座のスピンオフ企画として、清田さんと、YouTubeチャンネル「Progressive! Channel」で政治について基本的な知識から解説している政治学者の中野晃一さんをゲストにお招きし、特別講座を開催します。
 
普段、漠然としたイメージで使われている「個人」や「社会」という言葉は、具体的にどのようなものを指しているのでしょうか。
 
清田さんは、その背景には「翻訳」の問題があると考えられています。個人、社会、自由、人権など、近代を特徴づける概念は、明治期に西洋から輸入された英語を当時の知識人たちが頭をひねって翻訳し、広めたもので、それ以前から日本にあった言葉ではないのだとか。
 
individual、society、liberty、rightsなど、元となる言葉の意味を知ると、そのイメージがより具体的に理解できるかもしれません。
 
当講座ではこのような日本語を「リベラル国語」と名付け、それぞれの言葉の成り立ちやイメージを学び直し、社会や自由や民主主義などの本質を考え、「やさしさ」について追求します。
 
何気なく使っている言葉をきっかけに、「やさしさ」について考えてみませんか。みなさまのご参加をお待ちしております。
 

こんな人に受けてほしい

・他者や社会との関係について模索したい人
・言葉の持つ本当の意味から物事を捉え直したい人
・物事の本質について考えたい人
 

ゲスト


清田隆之(きよた・たかゆき)さん
1980年東京都生まれ。文筆業、恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表。早稲田大学第一文学部卒業。これまで1200人以上の恋バナを聞き集め、「恋愛とジェンダー」をテーマにコラムやラジオなどで発信している。『QJWeb』『日経doors』『臨床心理学』『すばる』『現代思想』など幅広いメディアに寄稿。朝日新聞beの人生相談「悩みのるつぼ」では回答者を務める。桃山商事としての著書に『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)『生き抜くための恋愛相談』『モテとか愛され以外の恋愛のすべて』『どうして男は恋人より男友達を優先しがちなのか』(ともにイースト・プレス)、トミヤマユキコ氏との共著に『大学1年生の歩き方』(左右社)、単著に『よかれと思ってやったのに──男たちの「失敗学」入門』(晶文社)『さよなら、俺たち』(スタンド・ブックス)『自慢話でも武勇伝でもない「一般男性」の話から見えた生きづらさと男らしさのこと』(扶桑社)。新刊『どうして男はそうなんだろうか会議――いろいろ語り合って見えてきた「これからの男」のこと』(澁谷知美さんとの共編著/筑摩書房)が2022年8月に発売。女子美術大学非常勤講師。
Twitter→@momoyama_radio
 

中野晃一(なかの・こういち)さん
上智大学国際教養学部教授。
1970年東京生まれ。政治学(日本政治、比較政治、政治思想)。
東京大学(哲学)および英国オックスフォード大学(哲学・政治学)の両校を卒業、米国プリンストン大学にて政治学の修士号および博士号を取得。
海外および日本メディアを通じて、しばしば日本の政治について論評を行っている。安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合、安全保障関連法に反対する学者の会、立憲デモクラシーの会などの呼びかけ人。
主著『右傾化する日本政治』(岩波新書)など。
YouTubeチャンネル→@ProgressiveChannelKN/
 

開催概要

▼開催日時
2023年5月18日(木) 19:00~20:30
▼会場
SPBS TOYOSU(東京都江東区豊洲2-2-1 アーバンドックららぽーと豊洲3 4F)
▼定員
会場参加:40名/オンライン 制限なし
▼チケット種別
会場視聴チケット    2,000円(税込2,200円)
アーカイブ視聴チケット 1,500円(税込1,650円)
*「やさしいはつくれる?」受講生の特別優待あり(オンライン視聴無料/現地参加 税込550円)
 
▼申し込み
こちらのリンクから申し込みいただけます(イベント管理サービス・Peatixのページに移動します)。
 

 

SPBS THE SCHOOLとは?

SPBS THE SCHOOLは、“編集”を通して世の中を面白くする遊びと学びのラボラトリーです。古今東西のすべての本、著者、編集者をパートナーに迎え、日常のもの・こと・場所を観察し、意味を捉え直すことで、自分と世の中に小さな変化を起こしていきます。
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