本と編集の総合企業

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【イベント】『プライバシー・パラドックス データ監視社会と「わたし」の再発明』刊行記念トークショー
20XX年のプライバシー 欧州、世界、日本 武邑光裕さん×若林恵さん

【イベント】『プライバシー・パラドックス データ監視社会と「わたし」の再発明』刊行記念トークショー<br />20XX年のプライバシー 欧州、世界、日本 武邑光裕さん×若林恵さん

 
Googleの検索、Amazonでの買い物、SNS、フリーメールなど、かつてないほど日常的にデジタルツールを使い倒している私たちは、かつてないほど日常的に個人データを他者に譲り渡しています。
 
デジタル化された「わたし」を巡る個人と企業や国家の非対称な関係は、これからの世界をどのように変えるのか。また、そんな世界の中で私たちはどのように振る舞えば良いのか。「DX」という単語が飛び交い、「デジタル庁」の設置も明言された2020年の日本において、個人にとっても社会にとっても、デジタル・プライバシーのリテラシー形成は、最も困難で最も差し迫った課題の一つと考えられます。
 
今回のイベントでは、11月26日に黒鳥社より刊行された『プライバシー・パラドックス データ監視社会と「わたし」の再発明』の著者でメディア美学者の武邑光裕さんと、出版元・黒鳥社のコンテンツディレクターの若林恵さんを迎え、なぜ今この本を刊行したのか、デジタル社会はどこへ向かうのか、どんな心構えでこの課題に臨めば良いかなどについて、豊富な参考文献を交え縦横無尽にお話しいただきます。
 
SPBS TORANOMONでは、今回のイベントに合わせて、武邑さんセレクトによるブックフェアを12月上旬より開催します(12月下旬まで)。イベントの中で言及された本の一部は、店頭でお手にとってご覧いただけますので、期間中にぜひ店頭にもお越しください(売り切れ、在庫切れの場合がございます)。
 

著者コメント

「プライバシーが消えていく社会はディストピアか、あるいは透明で公正な社会の到来なのか? 今、プライバシーをめぐる議論はさまざまなパラドックスの渦の中にあります。データとなった私たちのプライバシーは、デジタル経済の最重要な原材料となり、国家や社会システムを人工知能(AI)が導く上での動力源となっています。私たちはその歯車の中で、ただ身を任せるだけの存在なのでしょうか?私たちの行動や信念までをも変え、ネットを漂流するデータ・プライバシーをつかみ取るAIは、私たちの意識の奥に封印された秘密さえ推測します。自身のプライバシーを守ることは、私たちの権利と「義務」であり、本来、そこにパラドックスはないはずです。今、世界中で議論されている現代社会が抱える諸問題の基底には、揺れ動くプライバシー問題が横たわっています」
武邑光裕(『プライバシー・パラドックス――データ監視社会と「わたし」の再発明』黒鳥社刊 著者)

 

【イベント】『プライバシー・パラドックス データ監視社会と「わたし」の再発明』刊行記念トークショー
20XX年のプライバシー 欧州、世界、日本

■ 日時:2020年12月14日(月)17:00〜19:00
■ 会場:オンライン
(本イベントは、虎ノ門ヒルズビジネスタワー4FのインキュベーションセンターARCHから中継します)
■ 申し込み:こちらのリンクからWEBチケットをご購入いただけます(イベント管理サービス・Peatixのページに移動します)。
■ 参加方法:
① オンラインチケット(視聴のみ)¥1,200(税抜)
② オンラインチケット(書籍付き)¥3,900(税抜・送料込み)
※お申し込みいただいた皆さまは、Peatix「視聴」ページより、イベント当日14時以降配信URLが確認できるようになる予定です。
※本イベントは終了後一週間の期間限定でアーカイブ配信を行います。
 
■ ゲスト:

武邑光裕(たけむら・みつひろ)さん

メディア美学者。日本大学芸術学部、京都造形芸術大学、東 京大学大学院、札幌市立大学で教授職を歴任。1980 年代 よりメディア論を講じ、VR からインターネットの黎明期、現代 のソーシャルメディアから AI にいたるまで、デジタル社会環境 を研究。2013 年より武邑塾を主宰。 著書『記憶のゆくたてーデジタル・アーカイヴの文化経済』〈東京大学出版会〉、『さよならインターネット ――GDPRはネットとデータをどう変えるのか』〈ダイヤモンド社〉など。

 

若林恵(わかばやし・けい)さん

平凡社『月刊太陽』編集部を経て2000年にフリー 編 集 者 と し て 独 立 。 以 後 、雑 誌 、書 籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017 年退任。2018年、黒鳥社設立。著書『さよなら 未来』(岩波書店・2018 年4月刊行)、責任編集『次世代ガバメント 小さくて大きい政府のつくり方』。「こんにちは未来」「〈働くこと〉の人類学」「blkswn jukebox」「音読ブラックスワン」などのポッドキャストの企画制作でも知られる。 https://blkswn.tokyo

 
■ 注意事項:
・イベントの撮影・録音はご遠慮いただいております。
・書籍付きチケットは、12月9日(水)20:00までにご購入されたお客さま分は、12月10日(木)または11日(金)に発送いたします。それ以降のご購入分はイベント終了後の発送となります。
・お客さまのご都合によるキャンセルは、原則お受けしておりません。あらかじめご了承ください。

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