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【フェア】猫道楽〜春夏秋冬歌めぐり〜 @ SPBS本店

【フェア】猫道楽〜春夏秋冬歌めぐり〜 @ SPBS本店

 
笹井宏之さんの歌集をきっかけに短歌を詠むようになったという寺井奈緒美さん。
「短歌という眼鏡を掛けてよく見てみれば、あっちにもこっちにも、勿論あの頃の街にも、美しいものはごろごろ落ちていた」というご本人の言葉通り、歌を通して発見したきらめきが集約された歌集『アーのようなカー』は、発売以来SPBSのロングセラーとなっています。
 

『アーのようなカー』新鋭短歌シリーズ46(寺井奈緒美 著/東直子 監修/書肆侃侃房/2019年)

 
SPBS本店では1月22日から、3年半ぶりとなる寺井奈緒美さんの新作短歌の展示を開催します。「猫道楽〜春夏秋冬歌めぐり〜」と題し、移り変わる春夏秋冬をテーマに、書き下ろしの短歌と、土人形作家〈habotan(ハボタン)〉としても知られる寺井さんの人形が並びます。玄関やデスクにちょこんと置いておきたくなる、手づくりの1点ものです。
 
寺井奈緒美(habotan)さんの手作りの土人形

 
おもわずにんまりとしてしまう、微笑ましくてユニークな短歌と、肩の力を抜いてくれるような優しい表情の人形たち。日常の面白さに気づき、世界をぐっと愛おしく感じさせてくれる寺井さんの創作世界を体験してみてください。
 

展示に寄せて

土人形の猫は季節の行事をたのしみ、美味いものを呑み食いし、時に友だちとあそんでいます。眺めているとコロナや忙しさを言い訳にして、やれなかったことを叶えてくれてありがとうという感謝と、ずるい混ざりたいという嫉妬めいた感情も湧いてきます。私にとって土人形が理想の体現者だとすると短歌は現実と地続きのものです。冴えない日常も歌に詠めば季節の感触を振り返ることができます。土人形と短歌どちらでも2023年のお供にぴったりの1体、一首を見つけてもらえたら嬉しいです。(寺井奈緒美)

 

猫道楽〜春夏秋冬歌めぐり〜@SPBS本店

■ 日時:2023年1月23日(月)~2月5日(日)
*最終日は18時までとなります。
■ 会期:SPBS本店がギャラリースペース(東京都渋谷区神山町17-3 テラス神山 1F)[MAP]
■ 商品:
・『アーのようなカー』新鋭短歌シリーズ46(書肆侃侃房)
・寺井奈緒美さんが作った土人形
■ プロフィール:
寺井奈緒美(てらい・なおみ)さん
1985年ホノルル生まれ。愛知育ち、東京在住。趣味は粘土で縁起のよい人形をつくること。2019年4月、新鋭短歌シリーズ『アーのようなカー』(書肆侃侃房)刊行。

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