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【フェア】菅原敏『季節を脱いで ふたりは潜る』刊行記念企画展 @ SPBS本店

【フェア】菅原敏『季節を脱いで ふたりは潜る』刊行記念企画展 @ SPBS本店

 
さよならが
次の季節をつれてきて
僕たちはまた
あたらしい街
自転車の
車輪で描く
いつかの日々を

 
四月から始まり、三月で終わる、菅原敏さんが昨年7月に刊行した詩集『季節を脱いで ふたりは潜る』(雷鳥社)。ページをめくるたびに日々が巡っていくのを感じる、それぞれの季節をそっと閉じ込めたような詩集です。
 
SPBS本店では『季節を脱いで ふたりは潜る』の刊行を記念し、企画展を開催します。『季節を脱いで ふたりは潜る』から生まれた香り「森を泳ぐ」、菅原さんがプロデュースしたアロマディフューザー「Lei(レイ)」、菅原さんのデビュー作である『裸でベランダ/ウサギと女たち』などこれまでに刊行した詩集などを展開いたします。
 
ぜひ店頭にて言葉と香りをお楽しみください。
 

開催に寄せて

「ひとつの季節の終わりと始まりに、好きな本屋さんの窓辺に詩集や香りたちが並ぶこと、とても嬉しく思っています。
詩集『季節を脱いで ふたりは潜る』は、旅の切符、葉っぱ、古い写真、映画の半券など、遠い日々の断片を拾い集めてぺージに挟みこむように、過ぎゆく季節を12ヶ月の詩に写した一冊になっています。
カバーを脱ぐとあらわれる素肌の手触り、指先で知る紙の表情、帯に作られた小さな海、袋とじに入れるハサミ、読者特典「電話朗読室」など、この一冊から始まる(体験としての詩)もお楽しみいただけたら幸いです」(菅原敏)

 

菅原敏『季節を脱いで ふたりは潜る』刊行記念企画展 @ SPBS本店

■ 日時:2022年3月28日(月)~4月10日(日)
*11:00-21:00の短縮営業中
■ 場所:SPBS本店(東京都渋谷区神山町17-3テラス神山1F)[MAP]
■ プロフィール:

菅原敏(すがわら・びん)
詩人。2011年、アメリカの出版社PRE/POSTより詩集『裸でベランダ/ウサギと女たち』をリリース。 以降、執筆活動を軸にラジオでの朗読や歌詞提供、欧米やロシアでの海外公演など幅広く詩を表現。プロデュースを担当したアロマディフューザー「Lei」は、世界三大デザイン賞に数えられるドイツ「Red Dot Design Award」「iF Design Award」をはじめ、イタリア「A’Design Award」(Silver Prize)、アメリカ「Chicago Good Design Award」など国内外で10を超えるデザイン賞を受賞。近著に『かのひと 超訳世界恋愛詩集』(東京新聞)、燃やすとレモンの香りのする詩集『果実は空に投げ たくさんの星をつくること』(mitosaya)、『季節を脱いで ふたりは潜る』(雷鳥社)。
東京藝術大学 非常勤講師
HP | Instagram
アロマディフューザー「Lei -Non Electric Aroma Diffuser」
 

書籍について


詩集『季節を脱いで ふたりは潜る』(菅原敏 著/雷鳥社)
価格:2200円(税込)
作品内容:
 
幾重にも着込んできた 季節をすべて脱ぎ捨てて、
今では遠く無くしたものに、水の中で手を伸ばす——。
(読者特典:電話朗読付)
 
『かのひと 超訳 世界恋愛詩集』以来、3年ぶりとなる菅原敏の新詩集は、移ろいゆく暮らしを、やさしく抱き寄せ、綴った季節の詩。
燃やすとレモンの香る詩集や、毎夜一編の詩を街に注ぐラジオ番組など数々の試みをおこなってきた菅原敏が、今作では、遠い日々の断片を拾い集めてぺージに挟みこむように、季節の情緒を12ヶ月の詩に写しました。
 
カバーを“脱ぐ”とあらわれる肌のような表紙や、
帯につくられた“小さな海” など、こだわり抜いた造本。
 
さらに朗読などの公演が叶わない今、一篇の詩を電話でお届けする
読者特典〔電話朗読室〕の電話番号を本書の中に隠しました。
 
雑誌『BRUTUS』での連載を中心に、
近年の代表作含む、12ヶ月×4編〔全48編〕を収録。

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