本と編集の総合企業

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【受付中】“食べる”の原点へ。旅する食の教室「おいしいって、なんだ? 2024」──SPBS THE SCHOOL

【受付中】“食べる”の原点へ。旅する食の教室「おいしいって、なんだ? 2024」──SPBS THE SCHOOL

 
日本各地を旅する料理人・三上奈緒さんをナビゲーターにお迎えして、
「食」の本質を求めて旅をしながら、頭と体で学ぶワークショップを今年も開催します。

 
SPBS THE SCHOOL「おいしいって、なんだ?」は、講義や受講生同士の対話、農園でのフィールドワーク、食事などを通して、本当の“おいしい”を哲学的に探る学び場です。
 
“旅する料理人”として、日本中を歩きながらその地の食材、人、料理に触れ、時には焚き火を囲んで現地の人と食事を楽しむ三上奈緒さんは、“おいしい”には不安を安心に変え、人と社会、ひいては地球を良くする力があるといいます。
 
自分にとっての“おいしい”、そして自分と社会、地球の未来をつくる“食”をどのように考え、選択していくか。視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚のすべての感覚をフル稼働し、食に向き合うことで、自らの価値観を揺さぶるきっかけになれば幸いです。
 

 

 

▷ ナビゲーター

三上奈緒(みかみ・なお)/旅する料理人

東京農大卒。学校栄養士、レストランを経て、旅する料理人として活動。「顔の見える食卓作り」をテーマに、食を通じて全国各地の風土や生産者の魅力を繋ぐ。菜園教育をするエディブル・スクールヤードなど、学校での食教育にも力を入れる。食の根源を追い求め、縄文倶楽部や、火を囲む野外キッチンを作り上げる。雑誌『Soil mag.』『料理王国』での連載やラジオ出演と多岐にわたる。
InstagramHP

 

▷ 三上奈緒さんからのメッセージ

「あなたにとって食べることってなんですか?」と私。
「生きることです。当たり前すぎていた震災前の食生活だった。」と高校生。

その言葉が胸を打つ。
珠洲の高校生への炊き出しを、毎食180食担当していた。そのときに、震災前と後とでの食意識の変化についてアンケートをとったのだ。

私たちの当たり前なんて、あっという間に崩れ去る。水道より山水や井戸、水洗トイレより汲み取り式、都市ガスよりプロパン、スーパーより畑。便利を手に入れたと思ってきたものが、被災地では逆転した。どんなに地面が割れていようと、途中途中に畑があり、そこにはしっかりと、大根やネギが生えていた。

私たちが本当に必要なものは、一体なんであろうか。
そう言われているような気がしたのだ。

おいしいとは、永遠に当たり前なのだろうか。
私たちの求めるおいしいとは、一体なんなのであろうか。
今期のテーマは、おいしいの根っこ。原点に迫ります。

 

▷ 「おいしいって、なんだ? 2024」オンラインガイダンスのお知らせ

ナビゲーターの三上奈緒さんとSPBS企画担当者の鈴木が今回のワークショップについてお話ししました。受講を検討されている方は、ぜひご視聴ください。

◼︎6:30 三上奈緒さん自己紹介
◼︎16:40 現場に行くからこそわかること
◼︎26:10 カリキュラム&講師紹介
◼︎44:15 「たべること」ってなんだろう?この講座の真髄
◼︎50:30 「おいしいって、なんだ?」3つの特徴
※ガイダンスの中でご紹介している日程・コースにつきまして、諸般の事情により当初予定しておりました内容に変更が生じております。皆様にはご不便をおかけし誠に申し訳ございません。開催概要につきましては決定次第、ホームページ、SNSでご案内します。

 

▷ こんな人に受けてほしい

・昨今の食に疑問を感じている人
・食、地球環境、社会、暮らし、循環、農、教育、生きる、五感、おいしい、原点といったキーワードにピンときた人
・自分のものさしを見つめ直したい人
・同じ興味関心をもつ方々との対話から自分なりの生き方を模索したい人

 

 

▷ カリキュラム・申込方法

*全ての回を三上奈緒さんがナビゲートします。
 

第1回「身近な食から哲学するワークショップ」
講師|三上奈緒
会場|SPBS本社オフィス(東京都渋谷区神山町17-3テラス神山1F)
日程|2024年8月24日(土)10:00-15:00
詳細・申込|終了しました

「おいしい!」と口にするその言葉。一体、どのように、なぜ、おいしいと感じたか、考えたことはありますか? 食材の調達方法や選び方、料理や器、誰と食べたか……あなたが感じた“おいしい”経験を、改めて捉え直します。
また、私たちはどのような“おいしい”を求めてきたのか、食を取り巻く環境はいまどのような状況にあるのか。三上奈緒さんご自身の経験や知見に基づき、気候や文化、自然と深く紐づく食の現在までのあり方をお話しいただきます。
 

番外編「能登はなぜおいしい? 命を支えるものとは」
講師|番匠さつき、番匠さとみ
会場|オンライン(ZOOM)
日程|2024年9月14日(土)12:00-15:00
詳細・申込|終了しました

海女をしながら、奥能登で茶屋を営む番匠さつきさん、さとみさんにお話いただきます。能登では6月から素潜り漁が解禁となりました。震災を機にお店は休業を余儀なくされ、一時は孤立集落になるも、逞しく日々を過ごしている彼女たち。その秘密はなんなのか。そして、なぜ能登はこんなにもおいしいがあるのか。震災を機により浮かび上がる食の大切さとは。つばき茶屋の定食をいただき、海の民との座談会を行い、たくさんの想いを交換します。

 

番匠さつき(ばんしょう・さつき)/つばき茶屋・女将
番匠さとみ(ばんしょう・さとみ)/つばき茶屋・店長

女将は漁師であり舳倉島出身の海女であり、娘の店長は海女、働く仲間も海女や採集に勤しむ自然と共にある人たち。自分たちで獲れたものを料理して出すお店、つばき茶屋。高齢化の進む高屋町の灯台として、町に活気を取り戻すために一念発起し開店。海を一望できる椿展望台にて昨年20周年を迎えた。

 

第2回「日本のおいしいが未来につづくために」
講師|保田茂
会場|オンライン(ZOOM)
日程|2024年9月4日(水)19:00-21:00
詳細・申込|終了しました

戦後、わたしたちはどのような「食」を求めて復興したのか、そしてどのように今につながっているのか。有機農業研究の第一人者であり、現役で有機農業に勤しむ農学者の保田茂さんから、現在の食卓を形づくった食糧生産の歴史を学びます。

保田茂(やすだ・しげる)

兵庫県生まれ。農学博士。NPO法人兵庫農漁村社会研究所理事長。有機農業の第一人者であり実践者。兵庫県の農業・農村の活性化を探るとともに、兵庫県の12カ所で有機農業の学校(塾・教室)を開催し、毎月1回、各地に出かけ講義と実習を通じて、県下に有機農業を普及すべく努力を続けている。主な著書に『日本の有機農業』『有機農業運動の到達点』など。

 

第3回「おいしいは贅沢? 世界のおいしい」
講師|岡根谷実里
会場|オンライン(ZOOM)
日程|2024年9月18日(水)19:00-21:00
詳細・申込|終了しました

ところ変われば食卓も変わる。世界の価値観に触れる回。世界中のキッチンや食卓に足を運び、現地の人との交流を通して世界の料理を探求している岡根谷実里さんから、世界では“おいしい”がどのように捉えられているのかお聞きします。

岡根谷実里(おかねや・みさと)

世界各地の家庭の台所を訪れて一緒に料理をし、料理を通して見える暮らしや社会の様子を発信している。講演・執筆・研究のほか、全国の小中高校への出張授業も実施。訪問国/地域は60以上。著書に『世界の台所探検 料理から暮らしと社会がみえる』『世界の食卓から社会が見える』。好きな食べ物はおやき。
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第4回「おいしいをつくるコモンズ」
講師|仲野晶子、仲野翔
会場|SHO farm(神奈川県横須賀市)
日程|2024年10月19日(土)10:00-14:00
詳細・申込|終了しました

“おいしい”へのアクセスはみな平等でしょうか。“おいしい”はどのように手に入れることができるのでしょうか。食料生産におけるジェンダーや経済格差の問題に向き合うお二人から、“おいしい”を支えるコモンズの在り方について学び、農園をフィールドワークします。後半は食卓を囲みながら、講義を踏まえて対話をします。


photo:金子怜史

仲野晶子(なかの・しょうこ)/SHO Farm代表・農家(写真左)

埼玉県生まれ。筑波大学生物資源学類卒。同大学院生命環境科学研究科農学修士(土壌化学)。中学理科教員として三年間の勤務後、2014年よりSHO Farmを開園。ジェンダー平等を目指し、2022年より代表となる。

仲野翔(なかの・しょう)/SHO Farmメンバー・農家(写真右)

横須賀市生まれ。筑波大学生物資源学類(農業経済学)卒。日本政策金融公庫にて3年間勤務され、農業経営のアドバイザー資格も取得しているマネジメントのプロフェッショナル。ながしま農園にて農業研修後、2014年よりSHO Farmを開園。
SHO FARM InstagramHP

 

第5回「最小限でもおいしい? 我々は何を食べてきたか」
講師|小松隆史
会場|井戸尻考古館(長野県富士見市)
日程|2024年11月9日(土)10:00-16:00
詳細・申込|こちらのリンクからお申込みください

フィールドワークのラストは、縄文時代の生活を体感するため長野県の〈井戸尻考古館〉へ。1万年も平和な時代が続いたといわれる縄文時代。彼らはどのようにして食を獲得していたのでしょうか。”おいしい”という価値観は、いつからあったのでしょうか? 味付けや調理法、器や箸などの道具もミニマルになったとき、私たちはおいしいを感じるか。縄文文化に詳しい考古館館長の小松隆史さんと共に、火起こしから料理をしながら学びます。

小松隆史(こまつ・たかし)

井戸尻考古館館長・縄文文化研究者。長野県生まれ。1980年に学校の近くの遺跡で初めて縄文土器を拾う。遺跡で拾った石器が、3500年前の石の錘(おもり)だと、学芸員に教えてもらい衝撃を受け、将来の道が決まる。1990年に金沢大学文学部史学科に入学。卒業論文のテーマは「縄文時代の石器」。その後長野県富士見町に就職し、学芸員として井戸尻考古館に勤務。以後、「自ら縄文人に近づく」を信条に、研究と発掘調査を続ける。
XHP

 

▷ 「おいしいって、なんだ? 2023」受講生の声

昨年開催した「おいしいって、なんだ?」では、20代から60代まで、食に関する企業に勤めている方、農家、社員食堂の料理担当者、料理人、教育関係、編集者、ライター、写真家、地域おこし協力隊、環境活動に興味がある方など、さまざまなバックグラウンドを持つ方々にご参加いただきました。

(感想の一部をご紹介)
・食を様々な角度から眺めることで、「私自身は、食の何をどんな風に考えていきたいのか?」という問いと向き合い、これからスタートを切るような、そんな感覚でいます。五感を働かせ、その道のプロと出会うことで、自分自身の学びがもっともっと加速していく。そんな講座でした。

・自分の身の回りに対する考え方に大きく影響しました。元々は料理に興味があるだけでしたが、今後は食を通して農業や暮らし、人とのつながりを見直していきたい、改善していきたいです。

・食に関心が以前からあったものの、「食べる」場面だけでなく、それを「つくる(育てる)」過程・「食べた後」の過程にも視野がより向くようになったのが一番の変化だと思います。食といっても、切り口は広く、全てを網羅することは到底できませんが、色々な視点をもっておくことで、考え方の深みが出てくるのではないかと思えるようになりました。

・きっとおいしいは一言では表せなくて、ひとりひとりの文脈の中にある。私自身はこれから土に近づき、つくるところから関われる環境に身を移します。食卓に繋がる関係性の中に講座の学びを生かし、おいしいの重なりをつくっていきたいと思います。

▷ 「“おいしい”って、なんだ? 2023」受講生によるレポートはこちら→

 

▷ よくあるお問い合わせ・注意事項

・持ち物について
ノートと筆記用具をご持参ください。また、アーカイブ動画の視聴にあたり、インターネットへの接続環境と、PCやタブレットなどのデバイスが必要です。
 
・お子さま連れについて
食事付きのフィールドワーク回については、小学生以下のお子さまとご一緒にご参加いただくことが可能です。保護者の方がお子さまを見ながら受講していただく形になります。お気軽に事務局までご相談ください。(お子さまの食事代は別途)
 
・団体参加について
学校や企業の研修として活用したい方など、団体での申し込みをご希望の方はご相談に応じます。場合によっては団体さま向けにアレンジしてご提案することも可能ですので、まずはお問い合せください。
 
・開講後の返金
原則として受け付けておりません。
 
・受講当日について
集合時間は講義スタートの15分前を予定しております。また、時間内に終了するよう努めておりますが、延長の可能性もございます。講義後の時間は余裕をもってスケジューリングください。原則として現地集合現地解散です。交通手段は各自ご手配をお願いします。ただし、第2回の能登行きについては、希望者は能登空港から会場までの送迎を行う予定です。
 
・最少催行人数に達しなかった場合、開催を見送る場合がございます。あらかじめご了承ください。
 

▷ SPBS THE SCHOOLとは?

SPBS THE SCHOOLは、“編集”を通して世の中を面白くする遊びと学びのラボラトリーです。古今東西のすべての本、著者、編集者をパートナーに迎え、日常のもの・こと・場所を観察し、意味を捉え直すことで、自分と世の中に小さな変化を起こしていきます。
現在受付中・過去に開催したワークショップはこちら→
 

▷ メディア関係者のみなさまへ

本講座に関する取材を歓迎いたします。 どうぞ、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ先: pr [at] shibuyabooks.co.jp
担当:SPBS広報部 佐和・田村
 

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